お持ちのジュエリーを素敵な ピンクゴールドの地金の指輪 にリフォームさせて頂きましたのでご紹介します。
お客様がお持ちになったのはプラチナの地金のペンダントと指輪。
ジュエリーリフォームの場合、地金が材料として使用できる ことも魅力のひとつ。
元のジュエリーの地金を溶かして再利用される方が圧倒的に多いのですが、今回はお客様から「ピンクゴールドで作りたい」というご希望を頂きました。
ピンクゴールドはジュエリーの素材として人気のの 18金のカラーの一種。海外では ローズゴールドとも呼ばれ、かわいいピンクの色味と落ちついた輝きが女性を中心に人気です。
そもそも18金は、純金25%ほど銀・銅・パラジウムなど他の金属を混ぜた合金。混ぜる金属の割合によって、イエロー・ピンク・ホワイトの3つのカラーがあります。
ピンクゴールドの優しい赤味は 銅の色。銅が多いほど赤味が強くなり、色味は各メーカーによって異なります。既製品を買うときはいろんなお店の色を試して、自分の肌に合うピンクゴールドを探してみるのも楽しいかもしれません。
さて、今回のリフォームは ピンクゴールドの地金 と、元のジュエリーに埋め込まれた 5石のダイヤモンド を使って行います。
少しづつ大きさが異なるダイヤモンド。並べると、中央から両端へ、大→中→小と素敵なグラデーションが生まれます。
この素敵な並びを活かし、お客様がお持ちになったデザインなども参考にして、流線型のアームで5石のダイヤモンドを挟みこんだ、フェミニンなデザインの指輪にリフォームすることになりました。
【1】まずは元のジュエリーからダイヤモンドを外します。今回は ピンクゴールドの地金 を新しくご用意しました。ジュエリーの材料となる地金は写真のように棒状になっており、棒材 と呼ばれています。
【2】地金に火を入れて熱します。うっすらと赤みを帯びるまで火を入れ、その後、水につけて冷やします。硬くなった金属の構造を柔らかくし、加工しやすくするための工程で 焼きなましと呼ばれています。
【3】火を入れて加工しやすくなった地金をさらに細く棒状に伸ばし、丸く加工していきます。指輪のカタチを作りながら金属をしっかりと叩いて鍛えます。鍛造製法 では、叩いて鍛えることで密度が増し、しっかりとした質感のジュエリーが生まれます。
【4】指輪の土台がほぼ完成しました。
【5】ダイヤモンドを留めるための爪 を作っているところです。なかなか見る機会のない面白い工程ですね。ダイヤモンドが外れたり落ちたりしないしようにしっかりと留めるため、ワイヤー状に加工した地金を土台に留めて爪を作ります。
【6】ダイヤモンドを留めたところです。爪がしっかりとダイヤモンドをホールドしています。ここから全体を削り、よりカタチを整えていきます。
こちらが完成した指輪です。女性らしい優しいフォルム がピンクゴールドの色味とよくあっていますね。大きさの異なるダイヤモンドのグラデーションが素敵です。
お客様からも「こんなに素敵になると思わなかったです」と嬉しいお言葉を頂きました。
お客様、この度は素敵なリフォームを谷口宝石にご依頼いただき、本当にありがとうございました。
リフォームの場合、費用面から元のジュエリーと同じ地金を選ばれるお客様が多いですが、全く別の地金を選ぶことも可能 です。今回のリフォームでは、使わなかったプラチナの地金を売却されてピンクゴールドの購入費に充てられたので、その分、実費を抑えてリフォーム することができました。
折角のリフォームの機会、普段よく使うジュエリーと違う地金に挑戦してみても新しい発見があるかもしれませんよ。リフォームはもちろん、自分のお肌にあう地金の色、ジュエリーの使いづらさやお悩みなど もお気軽に谷口宝石までご相談ください。
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