純金の様々なお品をペンダントトップにリフォーム させて頂きましたのでご紹介します。
指輪やブレスレットの他、日本ではあまり見かけない珍しいデザイン の装飾品たち。
よく見ると、イノシシやウシなどの干支の動物に加えて、長命富貴や吉祥、幸福など、縁起のよさそうな漢字が彫られています。
実は、これらの品物をお持ちになったのは、台湾ご出身のお客様。以前、お母さまの形見のエメラルドのジュエリーをリフォーム してくださったお客様の奥様です。
現在では色々な選択肢があるそうですが、ひと昔前まで台湾では 子供が誕生したときには純金のアクセサリーを贈る のが風習だったそう。
今回、お持ちになった純金は、お客様のお子様たち―息子さんと娘さんが 誕生のお祝いとして貰われたもの 。これらのお品を使って息子さん、娘さんに贈るペンダントトップを作りたい とご相談をいただきました。
誕生のお祝いの品を、歳月を経て、成人されたお子様たちにジュエリーにリフォームして贈るなんて、本当に素敵なことですね。昔から 純金には金運アップや幸運をもたらすと強いパワーがある とも言われています。ジュエリーとしてリフォームした後も、お子様たちの運勢を力強く見守ってくれそうですね。
さて、今回はこれらの純金を 丸ごと溶かして2つのペンダントトップにリフォーム していきます。まずはお母様からは「カタチは長方形で、子供たちの名前を彫りたい」とご希望を頂き、ジュエリー職人がいくつかのデザインをご提案させて頂きました。
その他、ベースを丸にするアイディアなどもでましたが、娘さん、息子さんのご意見も伺いつつ、最終的には お名前のイニシャルが入ったシンプルなデザイン に決定しました。
デザインのアクセントに5石ずつ、かわいいメレダイヤも入れています。現在、谷口宝石では メレダイヤを10石まで無料でご提供するキャンペーンを開催中 のため、こちらは無料サービスをさせていただきました♪
さて、今回のリフォームのポイントは 素材が純金であること です。
そもそも 純金は非常に柔らかくて変形しやすく、ジュエリーには不向きな素材。
物の硬さを示す基準のひとつ、モース硬度(ひっかき傷のつきにくさ)によれば、最も硬い
ダイヤモンドが10に対して、純金は2.5。人間の歯の硬度が 6~7 程度なので、噛めばあっさりと傷がついてしまう柔らかさです。
そのためジュエリーには 純金に銀や銅を25%ほど混ぜて硬くした「18金」 を使うのが一般的ですが、柔らかい純金にある程度の硬度を持たせ、18金の硬さに近づける製法が谷口宝石で行っている 鍛造(たんぞう) です。
日本刀を打つように 熱して叩いて鍛える という工程を何度も繰り返すことで、金属の密度が高まり、柔らかい純金でも 20金程度の硬さ を出すことが可能になります。
溶けた金属を型に流し込んで制作(鋳造製法)する一般的な純金ジュエリーは強度が弱く、歪みや変形しやすいため、谷口宝石でも 修理や補強のご相談 を頂くことがしばしば。
メンテナンスのことなどを考えると、結婚指輪や記念となるジュエリーなど長い人生を共にする純金ジュエリーは 職人の手による鍛造製法がおすすめ です。
さて、完成したペンダントがこちら。職人がしっかりと鍛えて制作したのち、より美しい質感にするため、最後に純金のメッキ加工を施して仕上げております。
鍛造製法ならではのしっかりとした造りと厚み、画像から伝わりますでしょうか?
男性用と女性用で大きさを変えていますが、厚みを調整することで、2つのペンダントはほぼ同じ重さ に仕上がっています。
完成したペンダントのお渡しにはご両親と一緒に娘さんもご来店してくださり、仕上がりをとても喜んでくださいましたよ。お客様、この度はお子様方の大切なお品のリフォームを谷口宝石にご依頼頂き、本当にありがとうございました。
昨今の貴金属ブームに伴い、谷口宝石では 純金でジュエリーを作りたい というご相談が増えています。純金には厄除けや金運アップのイメージを持つ方が多いようで、縁起物のお守り としてとして純金のジュエリーを持ちたい方が多いようです。
華奢な指輪など、デザインによっては鍛造製法ではお作りできないものもありますが、谷口宝石では職人がしっかりと純金を鍛えて、末永くお使い頂ける強度の高い純金ジュエリー をお作りいたします。
「純金でこんなジュエリーが作りたい、リフォームしたい」というご希望があれば、どうぞお気軽に谷口宝石までご相談くださいませ。
■谷口宝石|リフォームのご案内
■谷口宝石|リフォームに関するお問い合わせ
■谷口宝石|ご予約はこちら
Comments